こんにちは、コポローです。
今回は国際関係法(私法系)のおすすめの教科書・演習書・判例集を厳選して紹介します。
この科目の試験範囲は、国際私法・国際民事訴訟法・国際取引法の分野に分かれています。
勉強の中心は、国際私法です。
もっとも、総じて、条文数が少なく、勉強の負担は軽いので、司法試験・予備試験の選択科目として一定の人気があります。
〇最初に読む入門書としては、下記の2冊が、おすすめです。
いずれも、全体像や基本的な考え方がよく分かります!
①国際私法(有斐閣ストゥディア)
※レビュー抜粋
・国際私法の考え方を図や表を使って、わかりやすく説明している。発展的な内容も、イラストを交えて論点の所在などを紹介している。個人的には、レイアウトが気に入っている。全く知らない分野だったが、国際私法への興味が増したので、読んで良かった。これだけで全てまかなえる書籍ではないが、国際私法への入門書としては最高の一冊だと思う。おすすめ。
・リーガルクエスト国際私法とか澤木=道垣内『国際私法入門』を読み進める前に、この本を読んでおくと良いと思います。
・国際私法は他の法律とは少し異なるため、イメージを持つことが重要です。解説もわかりやすく、図もあるため、初学者にとっては最適です。まずは、この本から勉強することをお勧めします。
②『国際関係私法入門』
国際民事手続法や国際取引法も含まれた入門書兼基本書といえ、超おすすめです。
※レビュー(旧版)抜粋
・国際私法だけにとどまらず、国際民事手続法、国際取引法(インコタームズ、ウィーン条約など)まで一冊でカバーされており、初めの一冊としては最良であると思われる。
・本書は、図表や設例を適宜盛り込んで分かり易く説明していること、最新の国際私法・国際民事手続法・国際取引法に関する情報を知ることができること、判例索引があることから、本書を上回るテキストは見あたりません。宣伝文句通りに「国際関係私法を学ぶすべての人に」とって有用なものといえます。
・この本は非常によくまとまっています。自分のローではもっとも使われています。他の教科書では理由付けが薄かったり、詳しすぎて結局どちらの見解に立つのかはっきりしなかったりしますが、
この本は簡潔ですが、趣旨から丁寧な理由付けをしていますので、試験の答案にそのまま使える形になっていると思います。
・また体系書に比べれば若干の不足は否定できませんが、過去の新司法試験の出題を見る限り試験に必要な分野の網羅はできてるかと思います。ただ、判例の掲載数が少なく、判旨引用が短い部分もあるので、判例の正確な理解をするには、百選と共に使うのがベストです。
〇国際私法分野の基本書としては、こちらがおすすめです。
※Amazonレビュー(旧版)抜粋
・これからの国際私法の本として主流になるのではないかと思う。わかりやすいです。
・条文の趣旨や学説の対立、判例についてコンパクトに書いており、そのまま司法試験の論文に使えそうな表現もたくさんある。そういう意味では、司法試験に十分対応できる書籍だと思います。
〇国際民事手続法の基本書としてはこちらがおすすめです。
学生向けに、豊富な設例を用いて、基本事項や論点についてわかりやすく丁寧に解説してくれています。
※出版社のコメント↓↓
「学部、法科大学院の学生に対して、客観的な記述により基本事項に関する最新の知識・知見を提供する。抽象的、観念的な議論を理解するに当たって読者が具体的にイメージしやすいように豊富な【設例】を用い具体的な事案に即して各論点に丁寧に解説を加える。授業の教科書とともに独習用にも対応する。」
〇国際取引法の基本書としてはこちらがコンパクトでおすすめです。
設例を用いて、具体的に分かりやすく重要事項や論点を解説してくれています。
※出版社のコメント↓↓
「問題思考型アプローチをベースにし、設例を具体的に記述した標準テキストが改訂。コラムで判例・条約・論点を解説するとともに、私法的規制の充実など、旧版刊行(2018 年)後の実務や大学カリキュラムの変化に対応。新たな立法・重要判例をも盛り込んだ。」
〇判例集については、判例百選が定評があり、非常におすすめです。
※現状、他に良い判例集がないので、百選は必須でしょう!
〇演習書は下記のものが、必須級におすすめです!
レビュー抜粋
・演習問題の数が絞られていて、各論点をわかり易く解説してあるので読みやすかったです。また、バッグにきちんと納まる薄さと大きさなので、外出先にも持って行けました。
〇判例百選とコラボしたこちらの演習書も良書です!
※共著者の中西先生は司法試験考査委員です。
出版社(有斐閣)より☟
『国際私法判例百選〔第3版〕』掲載の判決を準拠として,国際私法の判例理解を深める新しい演習書。問題編でそれぞれの判例に設問を付し,解説編では論理を飛ばさない丁寧な解説をする。判例の表面的な理解から,他の事案にもつながる本質的な理解を可能とする。
〇下記の演習書も、国際民事訴訟法や国際取引法の範囲も含んでおり、おすすめです。
※レビュー抜粋
・事例(主として裁判例だが)を基に解説があり、また図も入っていて、わかりやすい。A説B説という記述に好き嫌いがあるだろうが、判例・通説の一辺倒より、結局理解が進むと思う。
・この本の巻末に、国際関係私法の司法試験の問題と解説がはいっている。国際裁判管轄の解説など、なるほどと思って読んでいる。司法試験の受験生にもよい本であろう。
今回の記事は以上です。
本記事は随時更新していく予定です(^^♪
それではまた!
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