こんにちは、コポローです。
今回は刑法のおすすめの教科書・演習書・判例集を厳選して紹介します。
※刑法は、ある程度の基本事項を理解したら、事例演習を繰り返すことが上達の近道なので、演習書を多めに紹介しています!
(本記事には広告が含まれます)
〇最もおすすめの総論の教科書です。
※レビューより抜粋
・本書には共著に懸念されがちな記載ムラは感じられませんでした。むしろ、基礎に徹して読者の理解を最優先にした丁寧な記述がすばらしいと思いました。本の帯には判例に準拠などと書かれていましたが、学説への言及も必要な範囲で行われ、「判例は〇〇説に親和的」などの解釈指針も提示されています。
・初学者の最初の一冊に最適でしょう。
・非常にわかりやすい教書です。総論は学説が多いがうまくまとめてあり、頭に整理しやすいです。
〇最もおすすめの各論の教科書です。
※レビュー(旧版含む)より抜粋↓
・本書は「法曹実務家を目指す諸君」を対象としており、司法試験受験生にとっては刑法各論を押さえるのに必要十分な内容となっている。
・刑法各論はこれ一冊で十分。司法試験受験生はおよそ全員が目を通していると思われる。受験生はもちろん、学部生も期末試験に向けて使うことができる。
・各論は学説への配慮が、総論に比べては少なくて済む分野である。この本で各構成要件の基本的な考え方を把握しつつ、判例の立場を抑えれば司法試験には対応できる。
・法学部生、ロースクール生、ロースクール入試・予備試験・司法試験の受験生は、とりあえずまずこれを1周して固めるべき。予備校の講義や教材よりよっぽど優れているよ。
〇副読本として、こちらもおすすめです。
R4年司法試験委員でもあった橋爪先生による分かりやすい解説本です。
2022年12月に「各論」版も出ました!
※レビュー(総論)より抜粋↓
・理論的な深みはありつつ、試験向きな内容になっているなぁと思わせられる内容だと感じます(単行本化でより整理された読みやすい内容になってます)。
・本書の1番のいいところは判例を置き去りにしないという点でしょうか。本書は判例を基礎に据えつつ、判例と学説を接合し、かつ実際の判断(≒答案)においてどういった事実・要素が結論への道を分けることになるのかといったことにも丁寧に言及されており、実際の答案に活かせるポイントに溢れています。これをちゃんと読み込んでおけば答案の書き方で迷うことも少なくなってくるはずです。
・今の受験生の選択肢として、本書を読まない手はないんでしょうね(刑法の副読本はこれに始まりこれに終わるということでいいのでは)。
・特に司法試験受験生ならば是非とも熟読しておきたい。刑法総論の副読本の新たなる決定版である。ただし、論点を深掘りしていくという性質上、本書には、刑法総論の全体的な理解が進んでいなければ咀嚼することが難しい部分も含まれている。少なくとも標準的な教科書を数回通読し、それなりに視野が広がっている段階で挑戦することが望ましい。
〇中級者以上には「応用刑法」もおすすめです。
2023年2月に総論が出ました。各論は、法学セミナーで連載中です。
レビュー抜粋☟
・「応用」とは基本を応用する力という意味であり、基本刑法と一緒に読める最高の論点解説本
・答案の書き方がよくわかる本
kindle版(少し安い)もあり、なかなか便利です。
〇判例百選は解説の質にバラツキがあるため、比較的少数の執筆者で解説の質が安定している判例プラクティスシリーズもおすすめです。掲載判例数が多く、解説もコンパクトなのが特徴。
※レビュー(旧版含む)抜粋
・重要な事項には概観解説を設け1人の人にテーマにくくった判例を解説して具体的に理解できるようになっています。もう百選でいいという時代は終わったのではないでしょうか。
・判例で問題となった点がピックアップされ、解説も争点ごとにコンパクトにまとめられており、通説を意識して書かれている点でとても使いやすいです。ローの試験勉強や新試の試験前の復習にも最適だと思います。
・判例プラクティスの刑法はわかりやすい解説で良い。私は判例100選と併読しています。このプラクティスは判例が540も載せてあるので、読んでて楽しいです。事案から自分なりの考えを練っていけるのがいい。ただ判例100選と比べて説明がシンプルであるのが、わかりやすく頭に入りやすい。
〇初級者向けの演習書としては、Law Practiceがおすすめです↓
判例を基礎に事例を用いて重要ポイントを平易に解説した演習書で、法学部生、法科大学院未修者などの自学自習用教材として最適です!
※レビュー(旧版)より
・学部生かロースクール1年生向きかもしれないが判例から刑法演習をするならいいと思う。行為無価値を採用する人向けかな。
〇最近出た、こちらも、初級者~中級者向けの演習書として、おすすめです!
今後司法試験考査委員になるであろう若手有力学者による実践的な演習書です(^^♪
〇中上級者向けの演習書は、こちらが極めて良書です。
※レビュー(旧版含む)より抜粋
・今日では、刑法の分野においても様々な演習書が刊行されているが、網羅性や汎用性という点で本書よりも優れた演習書は一冊も存在しないと断言してよかろう。
・本書に収録されている全ての事例について、問題の所在と判断枠組みを精確に理解することができれば、司法試験においても明快かつ鋭い論述ができるようになるだろう。
・収録されている問題は、必ずしも難問ばかりというわけではないので、司法試験の過去問と同様に、なるべく早く着手するのがよい。
・司法試験のネタ本と言われており、過去の出題にはそっくりの問題が見受けられます。
・重要判例を網羅的に取り上げているので本書を完璧にすれば論文短答共に確実に上位にいけるでしょう。司法試験を短答・論文ともに上位合格するために必要な事例は十分に含まれています。
・答案の書き方を確立した上で事案による書き方をパターン化したい方、刑法の頻出分野を理解した上でサブ論点まで意識したい方、短答の細かい知識を確認したい方、事案からの論点抽出を訓練したい方等、試験対策を具体的に意識して取り組める方にはお薦めの教材です。
〇こちらの演習書もおすすめです。
司法試験考査委員の十河先生が執筆されています!
刑法は、一定の知識ができたら、あとは事例演習を繰り返すことが上達の近道だと思います(あまり学説の議論に深入りしても得るモノは大きくないと思います)。
そこで、本記事でも演習書を多めに紹介します。
この本は、有斐閣の下記説明のとおり、幅広い層におすすめです!
「刑法の事例問題を解くときの具体的なメソッドや検討手順を伝える演習解説書。2色刷り・図や表を活かし,わかりやすく丁寧に説明しています。基本的な問題から徐々に難しい問題まで,疑問を抱きがちな論点にも配慮。学部生から法科大学院生まで広くおすすめ」
※レビュー抜粋↓
・書き方を解説した珍しいタイプの演習書。
・基本刑法と合わせて効果アップ。
・司法試験委員の本。わかりやすく実践的。すばらしい。
・「事例問題をどのように解くか」を解説してくれる良質な本は少ないのが現状である。そんな中、本書は、基本書を読んでそれを事案に当てはめようとしてもいまいちしっくりこないという「あるあるな悩み」を解決してくれる、画期的な教材であると感じた。すなわち、刑法の事例問題をすらすら解ける人の「思考の流れ」を具体化してくれる本なのである。レベルも基本から応用まで段階が踏まれており、最初のページから無理なく進めることができる。刑法を新たに学ぶ人、これまで学んできたがいまいち解き方がわからなかった人にはもってこいの教材であると感じる。
〇予備試験の過去問を題材としたこちらの演習書も非常におすすめ!
※レビュー抜粋
・解説や応用は、この上なく秀逸である。何が求められるのかが明確に理解できる。
・解説は基礎編、応用編、展開編の3部に別れているが、基本的な解答は応用編の記述を読めば済む。問題提示や事実の摘示、当てはめを答案構成を意識した流れで解説しているため、実践的で分かりやすい。
・やはり学者本ということあって解答例は現実的ではないが、現状概ね最良の予備試験演習書なのではないか。
今回の記事は以上です。本記事は随時更新していく予定です。
それではまた!
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