こんにちは、コポローです。
今回は民事訴訟法のおすすめの教科書・演習書・判例集を厳選して紹介します。
民事訴訟法は、手続の全体像や、各種の基本概念・用語の正確な理解が、大前提として重要です。
そのうえで、判例の内在的な理解(複数の判例の整合的な理解)が求められます。
今回は、こうした観点から、学習に有益な基本書や判例集を選びました!
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〇最もおすすめの教科書です。
民訴の教科書の中では、比較的コンパクトで、わかりやすいです。
なお、著者の一人である菱田先生は令和5年度司法試験考査委員です。
2023年3月に第4版が刊行されました!
※レビュー(旧版含む)より抜粋
・本書は最新判例から百選レベルまでの判例を網羅しており、具体例がわかりずらい民事訴訟法の理解が、わかりやすい判例の解説を通じて、かなり深まる。
・安易な制度の説明にとどまることなく深い問題(論点)まで言及されている。「すこし詳しく」で、民事訴訟法の現代的で実務的な問題にも適時触れてあり、ますます興味深く知的好奇心が刺激されると共に他書には書かれていないこともつぶせます。
・わかっているつもりだけど、法学部生以外の人に説明するのが難しいことが、本書では分かりやすく、しかし深く説明している。
・多数当事者関係もわかりやすく、多数の紙面をさいて説明してあり、まさに、眼からうろこです。
・本書はナンバリングも細かく打たれており、他制度とのつながりを意識できるように参照し易いつくりになっており、学生に優しい仕様になっています。
・内容面に関しては、全体的に豊富な具体例があって、わかりやすくなっていると思います。
・民訴は、定義や趣旨に関してはキーワードだけでなく、具体例ごとまる覚えするほうが近道だと思います。また、試験の傾向としても、アカデミックな要素が強いですが、本書はどちらも申し分ないと思うので、とてもいい教科書だと思いました。
〇こちらの教科書もわかりやすくおすすめです!
※レビュー抜粋
・この本のおかげで、民事訴訟法への苦手意識がなくなりました。
・括弧書きによってかなり基本的なことまで補いながら読むことができます。初めのうちは煩わしく感じたこともありましたが、知らず知らずのうちにこの括弧書きにかなり助けられながら読み進んでいることに気が付きました。
・何より、図解が秀逸で、文章のみでは理解が甘くなっていたところも図によってしっかり理解を確かめることができます。おすすめです!
・本書は、受験用テキストとして秀逸と思います。また、民事訴訟法の入門書としても優れていると思います。
2023年秋に第6版が出ました!久々の改訂のため、要チェックです。
レビューより抜粋
・第6版では解説の執筆担当者を大幅に入れ替えている。
・第6版で新しく取り上げられているのはNo13・27・40・50・55・60・61・63、Appendixの7・11・31・38である。平成25年以降の最高裁の判例を中心にフォローされている。
〇最近出たこちらの判例集も非常におすすめです!
掲載判例数が百選よりも多く、一流の教授(山本和彦先生)が単独で解説を書かれています!
※レビュー抜粋
・本書は百選に載っていない重要判例について解説されているという点で非常に有益です。
・さらに、百選に載っている判例についても、百選と異なる視点から解説されているものがあり、立体的な理解に役立ちます。
・ただし、ときどき(独)自説に立った解説がされているので、通説的な見解を知りたい方は、百選・体系書・「民事訴訟法の争点」等を確認した方がよいと思います。
・試験問題に「判例を踏まえた」論じるよう明示される昨今、判例学習は必須。250は多い気もするが、解説から読むと、直ぐに終わる。というか、事案が雑な部分もあり、事案の把握に時間を浪費する。
〇演習書は下記の2冊が非常におすすめです。
①基礎演習民事訴訟法
※レビュー(旧版含む)より抜粋
・司法試験の民事訴訟法は、他の科目と異なり、判例の理屈を知っているだけでは答えられない問題が出されることが多いです。そのため、民事訴訟手続上の各制度について、基本となる理論を身につける必要があります。この本は、そういった用途に向いていると思います。
・この本は、具体的な事例をベースに論述が進められていますので、比較的読みやすいと思います。また、事例演習ではロープラクティス民事訴訟法などの類書もありますが、この本のほうが論述が深いので、より試験向きといえます。
・個人的にはロープラよりも記述が厚く、自分の論証をイメージしやすかったので、好きです。
・問題ごと答案構成して解説を読むという形で読み進めていくのがおすすめです。解説もかなり読みやすいのでスラスラ行けます。民訴を一通り勉強したがいまいちよくわからないという方は是非読んでみてください!!
②事例で考える民事訴訟法
→法学教室で大好評だった連載を単行本化したものです。
著者の一人である名津井先生は令和5年度司法試験考査委員です。
※レビュー抜粋
・難解な民事訴訟法を分かりやすく解説している。既判力や二重起訴はもちろん、当事者適格の解説が目から鱗だった。司法試験対策にも必携。
〇重要な基本判例を題材とした、こちらの副読本もおすすめです。
初学者向けですが、民訴が苦手な方や、中級者にも学びが多いです。
※レビュー抜粋
・多数の判例があるなかで、20-30程度の判例について学説や通説とともに丁寧に解説されています。学習者によっては、詳細な解説を希望する人がいると思いますが、判例の基本を学ぶのに好適な書籍です。
・民訴でありがちな読みにくさが無い。
・基礎的な本なので、学生向けですね。癖がなくサラッとした文体(面白みがないとも言える)。
・もっとも、基本として書かなければならないところや構成がしっかりしていて、普通に読みやすい。取り上げてある判例の選択は、「基本」判例という観点からは、特に違和感はない様に思います。
・長谷部先生、良い本をおお書きになられたと思います。
・ケースブックや演習書の編集もやっておられるので、学生諸兄が躓きやすいところをしっかり説明してくれてます。35ケースぐらいで足りるのかというご意見もあるかと思います。しかし、ちゃんと読めば200近くの民事訴訟法判例を上げてくれているのがわかります。長谷部先生の文章は口語体で簡潔に記されていますから、民事訴訟法の概念学習がある程度、進んでおられるのなら早く読めるはずです。
今回の記事は以上です。
本記事は随時更新していく予定です。
それではまた!
他の科目のおすすめの基本書・演習書等はこちらです。
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